テクノロジー
傷つき耐性ポリカーボネート(PC)樹脂 「パンライト®」
帝人が開発した傷つき耐性ポリカーボネート樹脂は、透明性と、PMMAをしのぐ表面硬度、耐衝撃性、耐熱性を持ち、美しい外観を長く保つ優れた素材です。
概要
金属やガラスに代わる素材として、樹脂材料は多くのメリットを提供します。
軽量化による燃費向上、低温加工による省エネルギー、多様な加工方法による自由な形状設計が可能です。しかし、従来の樹脂材料は傷がつきやすいという課題がありました。そこで帝人は、傷つきにくく、美しい外観を長く保つ新しいポリカーボネート樹脂を開発しました。この革新的な素材は、日常的に手が触れる部材の美しさを守り続けます。
特長
帝人が開発した傷つき耐性ポリカーボネート樹脂は、以下の優れた特徴を持ちます。
- PMMAと比べ、表面硬度、耐衝撃性に優れる
- 耐熱性が高い
- 透明性が高い
パンライト® W-0232(開発品)、W-0233(開発品)の傷つき耐性について
パンライト W-0232、 W-0233 は、従来の傷つき耐性ポリカーボネート SH-1126Zだけでなく、更に代表的な高硬度の樹脂材料であるPMMAを上回る鉛筆硬度を示します。
ヒトの爪の硬度2Hを上回るため、日常的に手に触れる部材の傷つきを効果的に抑えます。



パンライト® W-0232(開発品)、W-0233(開発品)の耐衝撃性と耐熱性について
- 耐衝撃性
パンライト W-0232、 W-0233 は、PMMAと比べ優れた耐衝撃性を示します。
(デユポン式衝撃試験*)
非破壊 破壊 - *おもりを落下させ、板サンプルに撃芯を通して衝撃を与える試験
- 耐熱性
パンライト W-0232、 W-0233 は、PMMAだけでなく一般PCをも上回る優れた耐熱性を示します。
想定用途
タッチパネル 車載インストルメントパネル 産業設備の操作パネル