テクノロジー

高耐摩耗性ポリブチレンナフタレート(PBN)のご紹介

低速域の動作安定性や寿命ばらつきに課題を感じている設計・材料選定担当の方へ。
帝人のPBNは、表面滑り性(低摩擦)と耐摩耗性の両立を実使用条件下で安定して実現する摺動材料です。

概要

摺動性材料とは、摺動部品において摩擦や摩耗を抑え、部品の滑らかな動きを実現する材料です。
なかでも自己潤滑性に優れた摺動性樹脂材料は、金属代替材料として軽量で複雑形状の成形が容易な特長を持ち、近年多くの摺動部品で採用が拡大しています。

PTFE、POM、MCナイロン、PEEK などの樹脂は、潤滑剤やフィラーを配合することで低摩擦性と耐摩耗性を両立でき、メンテナンスレス化や部品点数削減にも貢献します。
これらの特長から、樹脂材料はベアリング、スライダー、ギア、自動車部品、産業機械など、滑らかな摺動が求められる用途で有効な材料として活用されています。

摺動性の指標として摩擦係数が用いられることが多いものの、実際の摺動特性は、製品形状や荷重条件、接触圧といった使用環境の影響を大きく受けます。
そのため、摩擦係数が低い材料であっても、条件によっては摩耗が進行する場合があります。

耐摩耗性が求められる用途では、摩擦係数の数値だけでなく、「表面滑り性」と「耐摩耗性」のバランスを考慮した材料選定が重要です。

このような観点から、表面滑り性と耐摩耗性を高次元で両立した材料選定が重要となります。

想定用途

CMPリング
樹脂製軸受
樹脂製ギア・ウォーム

耐摩耗性PBN(開発品:YJ-0271)について

帝人のポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂は、従来より耐摩耗性に優れた摺動材料として幅広い採用実績を有しています。一方で、使用条件によっては表面滑り性が十分でないケースもありました。
YJ-0271(開発品)は、表面滑り性と耐摩耗性の双方を従来品から大幅に向上させた特殊PBN材料です。
これにより、POMやMCナイロンからの置換に加え、一部用途ではPTFEやPEEKなどスーパーエンプラの代替材料としても高い適用可能性が期待されています。
本材料は、射出成形用ペレットに加え、切削加工向けの板材・丸棒などの加工品での提供も可能です。用途や設計条件に応じた多様な形態でご提案します。

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関連情報

製品情報

ポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂

NDC(ナフタレンジカルボン酸)と1,4-ブタンジオールの重縮合でできる結晶性樹脂です。NDC由来のナフタレン骨格と結晶性から、摺動性や耐薬品性といったユニークな特長を持っています。

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