テクノロジー
絶縁難燃ポリカーボネート(PC)フィルム 「パンライト®」 フィルム(開発品)
帝人の開発した絶縁難燃フィルムは、電気的な絶縁の信頼性が高く安全性を保ちながら、製品の薄肉化・軽量化に大きく貢献します。
概要
絶縁材料は、電流をほとんど通さず、電気機器内の部品をそれぞれ電気的に隔離する役割を担い、機器の安全性と信頼性を高める重要な部材です。かつては紙や綿糸、パラフィン、ガラスなどの天然材料が使用されていましたが、現在では樹脂系の材料が主流です。樹脂にも多様な種類がありますが、難燃性・耐熱性に優れる樹脂であればより高い安全性が、機械的特性・加工性に優れる樹脂であればより高い設計自由度が得られます。特に、電気自動車(EV)やウェアラブル端末などの先進的なアプリケーションにおいて、デバイスに使用されるバッテリーの小型化・軽量化は、技術革新の重要なトレンドです。これらのデバイスの性能と安全性を向上させるためには、バッテリーの絶縁材料も進化する必要があります。
特長
帝人の開発した絶縁難燃フィルム 「パンライト®」フィルム(開発品)は、PCL 0(CTI ≧ 600V)クラスの優れた絶縁性を示します。
電気的な絶縁の信頼性が高く、絶縁に必要な距離を短縮することができます。絶縁性に加え、業界トップクラスの薄肉での難燃性や耐熱性も優れた特性を有しており、さまざまな部品にご利用いただけます。信頼性・安全性を高く保ちながら、製品の薄肉化・軽量化にも貢献します。
「パンライト®」フィルム(開発品)の特徴
- 耐トラッキング性 PLC0クラス
- 薄肉難燃性(0.25mmV-0相当)
- 高耐熱性(連続使用温度 125℃相当)
- 欧州REACH規制におけるPFBS/PFASフリー
- ハロゲンフリー(燃焼時に有毒なガスを発生させるリスクを低減)