Circular Materials(CM)シリーズ
ソルベントリサイクル
Solvent-based Recycling
帝人では、ポリカーボネート樹脂のリサイクルにおける新たな技術として、ソルベントリサイクルプロセスの開発を進めています。
このプロセスは、従来のマテリアルリサイクルでは対応が困難だった異物などを含むPCR材に対し、溶媒を用いた溶解・精製によってポリマーを再生することで、バージン相当の品質を実現します。
帝人のソルベントリサイクルは、ケミカルリサイクルと比較して、経済合理性を確保できるほか、CO₂排出量の抑制にも貢献するなど、環境負荷の低減と資源循環を両立する技術であり、この開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けた素材循環の高度化を推進します。
ソルベントリサイクルの特長
自動車透明用途向けELV対応グレード
自動車ヘッドランプ由来の市場回収品を使用したソルベントリサイクルグレードで、高いELV比率においてもバージン相当の品質を維持することが可能な自動車透明用途向けELV対応ポリカーボネート樹脂です。
製品概要
- 原料:ヘッドランプ由来の市場回収品を使用したr-PC(R比率※:0~50%)
- 基本組成:ヘッドランプ用途向け耐候グレード
- ※リサイクル比率
- 成形板外観
- 面衝撃試験片の外観
- 大型成形品の外観
ポリカーボネート樹脂の製造フローとソルベントリサイクルプロセス

