課題解決事例

無塗装で意匠性が高く、環境に優しい、耐久性も備えた筐体に

異物をデザインにPCRプラスチックを添加したポリカーボネート樹脂が課題を一掃!


Acer社 プロダクト開発

解決

解決のポイント
  • 帝人のPCRプラスチックを添加したポリカーボネート樹脂 「ドット調デザイン」 なら、 異物をデザインとして表現でき、 意匠性の向上、 更に環境対応イメージの訴求に貢献
  • 塗装レスの外観表現が可能なため、 環境負荷の低減と生産時の歩留まりに貢献できる

無塗装なのに意匠性、 高耐久性の環境に配慮したパソコン筐体が完成!

困り果てた開発担当者は、他社で再生プラスチックの実績が豊富な帝人のことを聞き付けます。 すぐに担当者と当課題について打ち合わせを持つことにしました。
「打ち合わせを重ねた結果、 リサイクルや物質循環を表現する手法として、 リサイクル時にわずかに混入する異物をもデザインとして組み込んだ、ポリカーボネート樹脂(PC)『ドット調デザイン』を制作する提案を受けました」(開発担当者)


「ドット調デザイン」 は、 PCRプラスチックを添加(30%~40%グレードにより異なる)したポリカーボネート樹脂で、 顧客の要望するデザインを実現でき、 環境対応イメージを高めることも可能でした。


また、ポリカーボネートは、 耐衝撃性、 難燃性、耐熱性などの優れた特性をもっています。 「ドット調デザイン」 も、それらの特性を兼ね備えており、環境に優しく、耐久性を備えた製品を実現できるのです。


「帝人が開発したポリカーボネート樹脂のドット調色技術ならば、 色調 ドット径を制御することが可能です。 これなら、 異物をデザインとして表現できるため、意匠性に幅が出て、 塗装レスでの外観表現が可能です。 塗料を使わないことにより、 VOC排出量削減による環境負荷低減に貢献できるだけでなく、生産時の歩留まりを低減させる効果もあるので、メーカーの利点も多くなります」(開発担当者)


すぐにサンプルの提供を受けて、 試作品の制作を実施しました。 完成した試作品を評価してみると、懸念していた耐衝撃性の問題はみごとにクリアされていました。 また、 色調 ドット径が制御されることで、 無塗装かつ意匠性に富む表現も実現。 検討していた課題は全て解消され、「ドット調デザイン」の採用が決まりました。


Acer社は、帝人の樹脂を採用し、2019年から現在まで、更に環境に優しい製品開発を行っています。

PC&ABSプラスチック素材 ① 再生プラスチック 30%
塗装面 ② 無塗装面
標準パネル ① 99%リサイクル可能
バージンプラスチック ② 再生プラスチック 50%
ステッカー ③ 刻印

この課題を解決したソリューション・製品

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