樹脂加工品

ポリカーボネート(PC)フィルム「ピュアエース®」

概要・特長

「ピュアエース®」はポリカーボネート(PC)樹脂の特長である高透明性を有し、クリーン設備によって生産された高品質のポリカーボネートフィルムです。厳しい品質管理のもと、原料から製品まで一貫生産を行い、市場要請に的確に応えられるよう、用途別にバリエーションを揃えています。光学的分類として、面内位相差の小さい光学等方フィルムと光学異方(位相差)フィルムの両者のラインアップがあります。

特長

グレード構成

樹脂 グレード 特徴 厚み(µm) 用途例
一般PC D、L 等方性
(低位相差)
25~100 各種加工原反
GR、GS、GT 位相差 30~70 LCD光学補償
3Dメガネ
KJ、KL 高位相差
(≧3000nm)
125~300 偏光メガネレンズ
偏光外観対策
特殊PC RM 位相差
(逆波長分散)
~60 OLED反射防止
(1/4波長板)

グレード一覧

光学等方性フィルム物性一覧表

特性 単位 一般PC
D L
厚み µm 25~100 40~100
比重 - 1.20 1.20
屈折率 - 1.58 1.58
ガラス転移点 145 145
線膨張係数 ×10-4/℃ 80 80
吸水率 0.2 0.2
ヤング率 MPa 2,600 2,300
引張破断強度 MPa 56 60
引張破断伸度 < 10 > 80
熱収縮率 < 0.1
@140℃
< 0.1
@140℃
ヘーズ 0.1 0.1
全光線透過率 90 90
  • *上記値は代表値であり、保証値ではありません

位相差フィルム物性一覧表

特性 単位 一般PC 特殊PC
GT GS GR KL KJ RM
厚み µm 30~40 60 70 125 300 53
比重 - 1.20 1.20 1.20 1.20 1.20 1.18
屈折率 - 1.58 1.58 1.58 1.58 1.58 1.54
ガラス転移点 145 145 145 150 150 138
線膨張係数 ×10-4/℃ 80 80 80 80 80 75
位相差 Re nm 120~430 120~140 120~580 > 3,000 > 3,000 147
Nz係数
(nx-nz)/(nx-ny)
- 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.2
位相差波長分散 Re450/Re550 - 1.10 1.10 1.10 1.10 1.10 0.90
Re650/Re550 - 0.96 0.96 0.96 0.96 0.96 1.04
光弾性係数 cm2/dyne 80 80 80 80 80 15
ヘーズ 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1
全光線透過率 90 90 90 90 90 91
  • *上記値は代表値であり、保証値ではありません

高位相差フィルム物性一覧表

特性 単位 ピュアエース® パンライト®フィルム
高延伸 未延伸 未延伸 未延伸
KJ/KL-3000 PC-2151 PC-1151 D-100
厚み 平均 µm 125/300 125~300 300~500 100
範囲 ±10 ±10 ±10 ±1
位相差 Re nm > 3,000 ~200 ~500 < 10
全光線透過率 > 86 > 86 > 86 > 89
ヘーズ < 1.0 < 1.0 < 1.0 < 1.0
ガラス転移点(耐熱性) 150 150 150 145
引張弾性率 MPa 2,300 2,300 2,300 2,300
引張降伏応力 MPa - 61 61 60
備考 - 高位相差 汎用 汎用 低位相差
均一膜厚
低欠点
  • *上記値は代表値であり、保証値ではありません

技術情報

光学等方性フィルム

光学等方性フィルム使用例

PET基材を使用したセンサーを偏光サングラスを介して見ると位相差が原因で虹模様が見えますが、光学等方性PCフィルムを使用すると虹文様は解消できます。

位相差フィルム

位相差フィルムの位相差波長分散
位相差フィルム使用例

逆波長分散使用のOLED反射防止
外光反射が大きいOLED(有機ELディスプレイ)では、偏光板を用いた反射防止が必須です。この場合広帯域逆波長分散性を持つフィルムが要求されます。

逆波長分散使用のOLED反射防止 外光反射が大きいOLED(有機ELディスプレイ)では、偏光板を用いた反射防止が必須。この場合広帯域逆波長分散性を持つフィルムが要求される。

高位相差フィルム

高位相差フィルム使用例

KJ-3000(厚み:300µm)、KL-3000(厚み:125µm)は、位相差 >3000nmを有するPCフィルムです。
本フィルムを用いることで、曲げ加工により生じる着色干渉縞を見えなくすることができ、偏光レンズの外観品質が向上すると共に、着用時の違和感を低減できます。